01-4





なんとなく、そのまま家に帰るのは気が引けて、目的もなしにフラフラと歩き電車を乗り継ぐ。
平日の午後3時の電車は適度に空いていて、電車の揺れが心地よかった。
暖かい春の日差しが差し込んでくる。
思わず瞼が降りてくる。







…カタン。カタンカタン。

カタン。











「今度さ」
「え?」
「今度、最後の北斗杯が終ったら」    『次の駅は─…』
「何?」
「お前に話したいことがあるんだ。連れていきたいトコもある」
「……どこ?」   『─次の駅では電車とホームの間が…』
「お寺」
「…お寺?キミが?」
「そこで話すよ」
「何を?」     『─線のお客様は、お乗り換えです』
「ずっと前に──いつかお前に話すっていったこと」
「…─」




「長い間待たせてごめんな」









カタンッ。






『巣鴨─巣鴨でございます。お出口は右側でございます』





思わず誰かに背中を押されたように飛び降りていた。



ここはどこだ? 何で降りてしまったんだろう。
電車で眠ってしまうことなんて珍しいのに。
疲れているのかもしれない。早く家に帰ろう。
ここはどこだ? 何線に乗って──





巣鴨。














……秀策?